あたためる@森岡書店
連日の猛暑にも関わらず、
本当にたくさんの方にご来場いただきましたこと、
心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
今回の展示タイトル「あたためる」
私と山川未央さんそれぞれが、
大切に温めてきた想いのたくさんこもった作品たち。
ご覧いただいた皆さまの心の目に、
ほんの少しでも「あたたかさ」を感じていただけるものとなればという願いから、
このタイトルをつけました。
私事ではありますが、
制作期間が2カ月程という短い時間の中での500点の作品の制作は、
想像以上に過酷で、己の精神と肉体との戦いの日々でした。
腰を痛め、通院しながらの作陶の毎日。
横になり、身体を休めたいという気持ちに駆られた時も、
閉じた瞼の奥には、皆さまの笑顔や、温かい言葉が浮かび、
もう少し頑張れば、もっと美しいものを見ていただき喜んでもらえると、
己を奮い立たせることができました。
皆さまの存在を感じられなければ、
私は途中でへこたれていたことと思います。
この度の展示「あたためる」は
私と器たちを見守り続けてくださる皆さまによって、
私自身が何よりも温められられ、支えられているということを実感する展示となりました。
作り手として本当にこれ以上の幸せはありません。
言葉では伝えきれない感謝の気持ちで、今も胸がいっぱいです。
本当にありがとうございました。
これからも皆さまに愉しみにしていただける器を作れるよう、
日々精進してまいります。
器たちに願いをこめて。
“この器のまわりが笑顔で溢れる場所になりますように”
鈴木麻起子